前回、取り上げたAndroid Nは、アプリを実行するランタイム「ART」のコンパイル方式が変更されているので続報としてご紹介します。 ARTはAOTから再びJITへ Android 5.0からは、アプリを実行するランタイムが「Dalvik」から「ART」に変更されました。ARTでは、実行時に都度コンパイルする方式(just-in-time:JIT)から、アプリインストール時にコンパイルする方式(ahead-of-time:AOT)に変更することで、アプリの実行速度を上げながら、CPUの使用率を下げることでバッテリ負荷の軽減を狙っていました。しかし、AOT方式をいざ導入してみると、サイズの大きなアプリのインストールや、一度に複数のアプリをアップデートするような場合にコンパイルに時間がかかり、場合によっては20分程度かかるケースが存在していたようです。 このインストール時間を問題と捉えて、A