2010年12月8日のブックマーク (7件)

  • 『フリー」のクリス・アンダーソン絶賛!『数字で世界を操る巨人たち』著者スティーヴン・ベイカー 特別インタビュー「私たちはみな数値化され、その行動はますます先読みされる」

    スティーブン・ベイカー(Stephen Baker) ビジネスウィークのシニア・テクノロジー・エディターを経て、2009年11月からフリーのジャーナリストに。Blogspotting.netでブロガーとして活躍。ニューヨーク・タイムズ紙の「注目のブログ50」にも選ばれた。米国ニュージャージー州モントクレア在住 私がもともと付けたタイトルは「The Age of Numbers」(数字の時代)だった。データの研究が非常に重要性を増す、人間文明のいわば新しい段階に入ったと考えたからだ。しかし、担当編集者に、それではつまらないしシリアスすぎると言われた。もっとカラフルな言葉を探すことになって、行き着いたのがその「the NUMERATI(ニューメラティ)」というタイトルだ。 このニューメラティとは、我々のデータを操って、ある意味で我々の運命をコントロールしている人たちのことを指す。「ダヴィンチ・

    『フリー」のクリス・アンダーソン絶賛!『数字で世界を操る巨人たち』著者スティーヴン・ベイカー 特別インタビュー「私たちはみな数値化され、その行動はますます先読みされる」
  • 手拍子は2と4で

    おそらく今世紀最初の大規模ニュータウンである越谷レイクタウンは、噂には聞いていたものの、実際に行くまではどんな場所なのか、正直よく分からなかった。2008年3月に町開き(!)したこの地域は、駅も、ビルも、緑地も何もかもが新しく、35度に届こうかという猛暑日にも、サニーデイよろしくぐにゃりと波打ったりはしない、切り立ったエッジを見せている。その何もかもがきちんとした駅前北側も、後ろを振り返ると見渡す限りの緑地で、かつての多摩ニュータウン(90年代でも見渡す限りの造成地は存在していた)や初期のお台場を思い出した。 駅から繋がったイオンモールは、「KAZE」「MORI」と名付けられた二つの建物からなる、イオンとしても最大規模(ふたつ合わせた敷地面積が約10万㎡)のものだ。両者は運営主体が異なるものの、建物としてもコンセプトとしても繋がっているので、お客がその辺を意識することはない。エコを前面に押

    手拍子は2と4で
  • 郊外とイエとナショナリズム

    東海道新幹線に乗るたびに、胸が締め付けられるような気持ちになる。田園の合間に立ち並ぶ個性のない住宅と学校と、コンクリート工場。都市部が近づくにつれ増えるロードサイドの飲店と、駐車場の広いスーパーと、大型ショッピングセンター。雨に濡れたアスファルトと、河川敷の水たまりと、どこまでも続く鉄塔。そうしたひとつひとつの風景を、「死んだ国土」と呼ぶ感性は、どうしても僕の中には見つからない。なぜならそれこそが、僕のふるさとの風景だからだ。 幹線道路を走る車の中にも、夕焼けを透かして見る校舎の教室にも、のっぺりとした郊外型住宅の中にともる灯りにも、その向こうに「人間」を抱えている。都市設計家やコミュニティ活動家が批判する凡庸な風景の中で、飯をって、仕事をして、教室の机に落書きをして、塾に通って、告ったり告られたりして、生きている人間がいる。きっとその家を建てた瞬間、そこには未来への希望があり、ローン

  • ミネラルウォーター・イノセンス

    どんな商業空間でも、日曜日の午後に歩かないことには、その場所が持つほんとうの意味は分からない。もちろんサービス産業が発達すれば、必然的に土日が休みの人ばかりではなくなるのだけど、ファミリー層、特に小学校低学年以下の子供を持つ家族にとって、週末はいまでも大事な「家族との時間」なのだ。 消費空間を歩くときに大事なことは、その空間の典型的な消費者を演じようと務めることだ。もちろん僕が10代後半の女子の気持ちでお台場を歩くことなんかできっこないのだけど、極端な振れ幅でなければ、典型的な人、というかその空間を歩く人のペルソナは割と簡単に想定できるし、逆にその想像力がなければ、単なる「感想」止まりのことしか分からないだろう。 そんなわけで、国際展示場駅を出て、パレットタウンやビーナスフォート、フジテレビ方向へと歩きまわったらすっかり疲れてしまったのだけど、よく晴れた冬の日だったこともあって、どこに行っ

    ミネラルウォーター・イノセンス
  • 操作可能なものの監視

    ポストモダン社会では、多様性の擁護、というか、人々が個性を発揮するということと、監視社会化が同時に進行するという議論がある。様々な角度からそのことを論じることができるが、その手の話で最近面白かったのは、スティーブン・ベイカー『数字で世界を操る巨人たち』だろう。ここで論じられているのは、個人の行動履歴を数値として監視し、数学的にモデル化することで、個々人に完全にカスタマイズされたサービスが登場するという話なのだが、その背景にあるのは、マーケティング的な統計モデルの持つ問題だ。多変量解析による消費クラスターの析出というありふれた手法は、設計次第でなんとでも答えが出せるというだけでなく、マーケティングとして「使える」ものにするという意味でも、差異化が進む現代においては役立たずになる。なぜなら、最小の消費クラスターは常に「個人」になるからだ。 ここにはふたつの発想の転換を見て取ることができる。ひと

  • NHKスペシャル

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  • 羽海野チカ『「東京都青少年健全育成条例改正案」について』

    1/私は、弁が立つ方では無く、なんといったらいいのか、 上手く言葉になかなか出来なかったのと、 私がもし、変な事を言ってしまって、かえって、漫画を大事にしている方達、みんなの足をひぱってしまったらどうしようとか…そんなことで色々悩んで中々書き出せないでいたのですが… 2/「東京都青少年健全育成条例改正案」には、私は反対です。 3/6月に一度この案が出た時、急にひっそりと出て、そして、決める会議までがとても短くて、 私はとても慌てました。日でこんなにも多くの人に愛され、必要とされている「漫画」という文化の「未来」がかかっている審議のはずなのに、どうしてこんなに不意打ちのように 短期間で 4/話し合いの場ももってもらえず、当事者のいない所で、なぜものすごい急に、決められようとしているのかと。 そして、皆の反対で、一回消えたはずのものが、またしても、同じように、ひっそりと、そして、短期間のうち

    羽海野チカ『「東京都青少年健全育成条例改正案」について』