私は、この生涯、池澤夏樹さんに、お会い出来ると思っていませんでした。 現在は、フランス・フォンテーヌブローに住んでいらっしゃいますし、それまでは、沖縄にいらっしゃいましたし。エジプトにも。いつも所在不定。というような感じでしたから。 8月の星野道夫の本の朗読会の時のあの時間。あの日も忘れられない時間でした。好きな作家のお話というのは、何か特別なものがあり(私の好きな作家は大抵、現在この世にいないので)、その言語一つ一つが私の身となり、血となり肉となり...物書きの話というのは、聞いていても勉強になるし、何より楽しいのです。 朗読は一編が、30分か40分位あるお話しを二編読まれました。 池澤さんが朗読に興味を持たれるようになったのは、日本語の朗読が聞きたいというドイツ人(だと思いました)の誘いからでした。日本語の響きが聞きたいのだと。ドイツは、日常で朗読するという行為がよく行なわれています(
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