毎日、日経ビジネスオンラインの企業組織改革をテーマにしたコラムを読んでいて、つくづく考えることがある。 新・リーダー術だとか、行きたくなる会社づくりだとか、あるべきマネージャー像だとか、この手の「組織改革モノ」は僕が知る限りでは10年以上前から、ビジネス書やビジネス雑誌のテーマの一つとして、綿々と続いている。 もしかすると、僕が会社員になる前から、この手のコラムはずっと続いていたのかもしれない。 ただ、企業の組織改革についての書物が綿々と書き続けられているのは、結局、企業組織は何も変わらないし、変えられないからではないのか。 少し前、イチローがテレビCMの「変わらなきゃを変わらなきゃ」としゃべっていたころは、それがいかにも目新しい発想であるかのように、会社員の間で語られていたものだ。 時には日本企業は欧米企業のように、明確な指揮命令系統と役割分担のある組織に変わらなければならないと言い、時