1972年にオリンパス初の一眼レフとして登場したオリンパスOM-1は、もともとM-1という名称でした。既にライカMシリーズがあったので、翌年OM-1と改称され、数少ないM-1と刻字されたものはたいへん稀少価値のあるカメラとなっています。 横幅136mm、高さ83mm、奥行き86mmという大きさで、F1.4の標準レンズ付きで720ɨという重量は、当時の他社製品と比べると格段に小さく、軽いというのが特徴です。オリンパスはもともと顕微鏡や医療機器等の開発を手掛けていたこともあり、小さくするだけなら、もっと小さくできたのだといいます。 使いやすさを追求した人間工学ボディであり、ボディサイズは、物をつかむ時の手形の膨大な測定データから割り出されたそうです。OM-1のボディの大きさには、オリンパスのこだわりがあったのです。 標準ではモードラ非対応のため、モードラ取付にはメーカーにて改造を必要としました