・反射システム(研究者によってはシステム1と呼ぶ)が「ほとんどの判断や決定を最初に行う」と言う。直感を頼って、まず状況を理解する。そして直感で理解できない時にだけ、分析システムを利用する。人間は主に、システム1というソフトウェアで動いている。 ・避けるべきリスクや追求すべき報酬が現れない限り、身の回りで起こっているたいていのことは無視できるのである。 ・考えることは、疲れることだ。熟考システムは必要がなければ、何もしたがらないのだ。 ・熟考脳が何か他のこと(7桁の数字を覚えるような)を考えるのに忙しいと、衝動は簡単に熟考脳に打ち勝つことができる。一方、(2桁の数字を覚える程度で)他のことをあまり考えずにすむ時は、熟考システムは反射システムの感情的な衝動を抑えることができる。 ・専門家の言うことが正しいかどうかは、以下のことを一つ以上観察すれば証明できる。 (1)専門家が上がると予想した後に