認知理論には期待していない。最近なんでかわかんないけど認知心理学(ひいてはその応用である認知行動療法)が嫌いになった。否、本当はわかっている。どうして嫌になったか。おそらく、そこに一抹の虚偽を感じるようになったからだ。 学問であることの根底にエビデンスを据える必要があるのは誰でも知っていること。 でも、なんかあれなんだな。自分の中の声がこう言うんだな。「エビデンスで人間わかったら苦労しねぇよ」と。 認知理論のおかげで心理学もやっと胸を張って学問界を闊歩できるようになったのかもしれないが、その代わり心理学者は自分の心を見つめなくなった。自分の心を使わなくなった。数字や確率で予測してなにが楽しいんだろうか。なにを分かったつもりになったんだろうか。それはマスの論理であって、コアじゃないよ、みたいな。一対一じゃないよ。100対1で理解する方法だよ。多数決の論理だよ。つまり、多勢に無勢だよ。(笑)支