ダキニという女神がデカン高原の森に住む。ジャッカルの精から生まれたダキニは人の心臓を食べて生きながらえてきたという。上がその写真であるが、これまで確認できたのはこの彫像のみである。 ダキニについては、以前、「デカン高原太古の森」の第三章「ダキニのルーツか?」 でも紹介した。このページの文章を少し引用し、ダキニの紹介をしておきたい。 「ダキニ(ダキーニー)というのは殺戮の女神カーリーの侍女といわれる悪鬼の一種で、仏教説話にも登場する。もともと生きた人間の肝や肉を食べていたのが、ブッダに諭されて以後、死んだ人間のものだけを食べるようになる。そして同時に、誰がいつどこで死ぬかを予言できる能力を身につけたとされている。」 ダキニはまた、大黒天(シヴァ)から、「人肉ばっかり食いやがって。俺がお前を食ってやる」と恫喝され、その手下になったともされている。ダキニはこうして仏教(密教)における神(天部)と