NTT東日本と西日本は18日、「危篤、至急連絡されたし」など緊急連絡に利用されてきた定型文の電報(定文電報)を2023年1月をめどに廃止する方針を明らかにした。インターネットや通信手段が発達し、緊急時の連絡手段として役割を終えたと判断した。 定文電報は死亡や危篤、事故、災害、重要連絡などの内容に限り、53種類の定型文と20字以内の文章を組み合わせて1通374円で送れる。両社が18日、総務省に廃止を申請し、認可され次第、正式決定する。 日本の電報事業は1869年に始まり、郵便より早く伝達できる手段として広く利用されてきた。固定電話が各家庭に広く普及してからは、冠婚葬祭などに思いを伝える方法として定着。定文電報は緊急連絡に限定して低料金で送る制度として1980年に始まった。