現代で唐草模様といえば、漫画やアニメ、テレビなどで泥棒がかぶっている緑地の風呂敷を思い浮かべるかと思いますが、元々は植物を図案化した模様全般を「唐草模様」と読んでいました。 植物という身近なものをモチーフにしているだけあって、日本に限らず世界中で様々な唐草模様が存在します。 そんな、古来から親しまれてきた「唐草模様」を徹底的に紹介した明治時代の雛形本が、こんかい紹介する「唐草模様雛形」です。 「唐草模様雛形」は明治17年(1884年)に刊行された、瀧澤清による128ページ(索引含)からなる雛形本。1ページに3つづつ唐草模様を紹介しており、なんとトータル330種もの模様が紹介されているんです。 模様の中には「麻の葉」や「菊花菱」「七宝」など現代でもおなじみの模様から、中には「これ植物モチーフなの?」と思える「青海波」や「千鳥」なども紹介されていますが、古来から受け継がれてきた伝統模様の参考書