投資信託(投信)の販売が順調だ。投信とは、銀行や郵便局などで販売されている金融商品の1種。銀行などの金融機関が顧客(個人投資家)から資金を集めて1つにまとめ、別の運用会社に預ける。運用会社では投資の専門家が株や債券などに分散投資を行い、儲かった分を「分配金」として顧客に支払う、という仕組みになっている。 多くの銀行では販売実績を上げており、郵便局でも伸ばしている。ただ、売り手側のセールストークに問題があるのも事実。実態を探るため、ある大手銀行の投信専用の窓口に電話をしてみた。 セールストークに神経質になっているのか、それとも知識不足か 同銀行のWebページにある「投資信託月間販売件数ランキング」で、1番人気の投信について聞いた。すると女性のオペレーターは早口で「安定した分配があり、値上がり益の分配も期待したいという方に向いています。海外の債券、株式、リートなどに分散して投資をしています……