東北大学は9月8日、これまで詳しい調査が行われてこなかったという、魚の骨が口や喉に刺さってしまう疾患である「魚骨異物」について、東北大学病院における咽頭・食道の魚骨異物患者の調査を行い、その臨床的特徴を明らかにしたと発表した。 また、魚骨異物は特に4歳以下の幼児に多いこと、カレイやヒラメの骨は下咽頭や食道に刺さることが多く、内視鏡下摘出術や全身麻酔下での手術が必要になることが多いことなどが明らかになったことも併せて発表された。 同成果は、東北大大学院 医学系研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野の宍戸雅悠医員、同・鈴木淳講師、同・香取幸夫教授らの研究チームによるもの。詳細は、米オンライン科学誌「PLoS ONE」に掲載された。 魚骨異物は魚消費量が多い国において一般的な疾患として知られており、中でも日本を含むアジア圏では咽頭・食道に刺さった・詰まった異物の約50~90%を占めるとされている。し