15日午前3時55分ごろ、埼玉県熊谷市のJR高崎線籠原駅構内の送電設備から出火し、架線や信号機器が焼けた。JR東日本によると、熊谷―本庄間は復旧に時間がかかり、運転再開は17日の見通しだ。 JR東によると、出火現場付近で架線につく絶縁の磁器部品「碍子(がいし)」が破断していた。絶縁不良が起き、架線から高圧電流が信号機器や配電盤に流れて破損させたとみられるという。けが人はいなかった。 高崎線は始発から高崎―東京間の全線が止まり、上越新幹線で振り替え輸送された。その後、一部で復旧したが、相互直通する湘南新宿ラインや上野東京ラインのダイヤも乱れた。 籠原駅の送電設備は15日に復旧したが、ポイントを切り替える装置や信号、踏切の損傷が激しく、16日は同駅を挟む熊谷―本庄間で不通となる。同区間をバス代行で結び、上野―熊谷間と本庄―高崎間は通常ダイヤの半分ほどの本数で折り返し運転を続ける。 JR東は鉄道