ブックマーク / pto6.hatenablog.com (148)

  • 海老フライ祭り - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    海老フライを揚げる匂いには心躍らされる。 そしてその音にも。パチパチパチと油が小気味良く弾けている。彼らが跳ねれば跳ねるほど衣はサクサクに仕上がるのだ。いいぞ、もっと飛び上がれ。 卓には30尾の海老フライが並んだ。私と、そして娘の大好物なのだ。市販のものならいつもふたりに譲るようにしている私も、手作りの海老フライなら話が別である。 今夜は少なくともひとり10尾はべることが約束されている。私は意気揚々と皿に箸を伸ばした。 ただべ始めると、確保した10尾はあっという間に平らげてしまった。サッパリとした紫タマネギのサラダで口の中をフラットに戻す。あとは娘の10尾からのおこぼれを、ただ待つのみであった。 結局、娘は3尾でギブアップとなったので、残りをと分け合った。私は14尾を胃袋に収め、それで満腹となったことにより、茶碗に盛っていた手付かずの白米を炊飯器へと戻した。 大満足の海老フライ祭

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    suoaei 2021/05/30
  • カブトムシの幼虫 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    飼っているカブトムシの幼虫が6匹に増えた。 今日も緑地公園に赴いたのだ。刈りたての芝生が放つ生気溢れる香りを嗅ぎながら、拠点のテントから今日も娘と虫探しに出かけた。 娘が思うがままに園内を進み、よさげなポジションを見つけると木の枝で土を掘り返した。すると、そんな私たちに温和そうな老人が声を掛けてきた。 「カブトムシならあっちでたくさん捕れるよ」 清潔そうな服装に身を包んだ老紳士に見えた。柔和な表情を浮かべ、特に怪しげな雰囲気はない。私は親切な声かけに対し意味も無く邪険に扱うのは失礼だと判断し、彼の提案に乗ることにした。 老人についていくと、そこには見るからに完璧な腐葉土が敷き詰められていた。それこそカブトムシ飼育用の土として売られているような土であった。 老人は枝で地面を掘り始めた。すると、さっそく大きな幼虫が土の中から現れた。娘が歓喜の声をあげる。その後も、掘れば掘った分だけカブトムシの

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    suoaei 2021/05/29
  • 首をかしげる - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    息子はよく首をかしげる。 そうすると視界が横転して面白いからか、我々に何か合図を送っているのかはわからない。が、彼の特徴的な仕草のひとつとなっている。 今日も在宅勤務の昼休憩中、ソファで横になっていると、顔の前に息子がやってきた。私の顔を純朴そうな瞳で見つめ、その後でコテっと首をかしげた。吹き出しを勝手に付けるのなら「なにやってるの?」といった感じだろうか。 私はその愛らしい仕草を真似してみた。すると、息子はキャハッと笑い喜んだ。それを私との新しい遊びだと捉えた彼は、その後なんども元に戻っては、首をかしげることを繰り返した。 私も彼とタイミングを合わせて首をかしげると、息子はさらに目を細めて甲高い声を上げた。しばし同じリズムでそれを繰り返す。何十回として私が疲れてやめてからも、彼はふたたび私が乗ってくるのを待ち望むように、誘い顔で首をかしげ続けていた。 可愛い赤ちゃんが可愛い仕草をするのは

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    suoaei 2021/05/28
  • 自負と偏見 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    ジェイン・オースティンの『自負と偏見』を読了。 名高い古典作品だが、実際に読んでみて、これは紛れもない傑作だと思わされた。 第一印象が最悪なふたりが、しだいに惹かれあい、身分の違いや様々な障害を乗り越えながら、最後には晴れて結ばれる。恋愛作品の超王道ではあるが、この作品がすべての源流なのかもしれない。 驚いたのはこれが書かれた200年前の男女も、生活様式は違えど、今の私らと何らかわらない恋愛を繰り広げていたということだ。嫉妬や嫌悪、疑念に誘惑。相手の一挙手一投足にドギマギさせられながら、感情と行動がうまく噛み合わない。 いつの時代でも、男女恋愛は同じようなものだったんだな、と教えられた。女性が男性を見る観点や端々で抱く感情が、とてもリアルに感じた。 そのスリリングな展開に、だれる間もなくページをめくり続けた。ふたりの結末が果たしてどうなるのか、最後の最後まで逸る気持ちに後押しをされながら

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    suoaei 2021/05/27
  • こやつ、いつのまに! - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    今日は在宅勤務で午後は息子とふたりで過ごした。 娘が午前保育だったので、と一緒に公園に遊びに行ったのだ。私のスケジュール的にも午後は余裕がありそうだったので、ひとりリビングで仕事しながら息子の様子を見守っていた。 テレビで『いないいないばあ』を流していたので、基はそこに気を取られていたのだが、それに飽きると、私の方にハイハイで近寄ってくるのだった。 いつもどおり卓の下へと潜り込むと、私の足元に来て、パソコンから伸びる電源コードを引っ張り、口へと持っていこうとする。私は慌ててそれを制したのだが、その時にこれまでにないことが起きた。 ゴンッ 彼を持ち上げると、卓に頭が当たったのだ。一日の中で何度もその所作を取ったのだが、何度やっても息子の頭を卓にぶつけてしまった。 こやつ、大きくなっとる!! ちょっと前まではひょいと持ち上げ、どこにもぶつけずに卓から救い上げることができていた。思え

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    suoaei 2021/05/26
  • 弟に泣かされる姉 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    今日は娘が息子に2度も泣かされた。 娘は4歳。かたや息子は0歳だ。 1度目は娘がひとり遊びをしている時。久しぶりに見つけたオモチャを出して遊ぼうとしていると、興味を惹かれた息子がグングンと近寄っていった。 最初は方は娘も楽しそうに弟を制していたのだが、どれだけ言っても(それはそうだろう)、息子はオモチャに手を伸ばし続けた。終いには邪魔され遊ぶことができなくなり、娘は号泣し始めた。 2度目はもっと直接的だ。息子が娘と戯れているうちに、髪の毛を思い切り引っ張って泣かせたのだ。 どちらも娘はすぐにママの元へと駆け寄り、抱っこされ慰めてもらっていた。息子はそんなお姉ちゃんの様子を不思議そうに眺めながら、手に入れたオモチャをむしゃむしゃと齧っていた。 なんともうちの子供達らしいエピソードだ。娘はとても優しい性格で、友達や弟に何か嫌なことをされたとしても絶対にやり返したりはしない。ゆえに防戦一方となり

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    suoaei 2021/05/25
  • またひとり会社を去った - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    またひとり仲の良い先輩が転職した。 挨拶メールを受け取るとすぐに電話をかけて別れを惜しんだ。たまたま共に出社していたので、終業後には会いに行って対面でも少し話をした。 先輩の年齢は30代後半なので、転職するにしては遅かったと人も語っていた。しかし結果としては年収も上がり、仕事内容も希望していた通りの会社に行けたようだ。転職は35歳がボーダーという話をよく聞くので、少しだけ希望がもらえた。 ただやはり、現業と家庭と転職活動を同時に進めるのは相当大変だったらしい。先輩の場合は、管理者試験の不合格通知を受け取るとすぐに動き出し、3ヶ月程の短期集中で転職を勝ち取ったらしい。 その期間の睡眠時間は削りに削り、現業はそっちのけで転職活動に傾注していたようだ。やはり相当の覚悟がなければできなさそうだ。そういう意味では、今の私に同じことはできそうにない。 ちなみにその先輩の担当は、現在非常に厳しい状況に

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    suoaei 2021/05/24
  • 公園サマサマ - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    大きな公園が近所にあって当によかった。 コロナ渦にある今、尚更のことしみじみと思う。晴天に恵まれると家族で緑地公園に出掛ける。今週も二日連続、どちらも皆そろって徒歩で行った。 遊具エリアは人が多いので、最近はもっぱら円形花壇という公園の中心部、だだっぴろい芝生と綺麗な花壇が並ぶエリアに拠点を置く。 人がまだらで、なるだけ日陰の、柔らかい芝生の上にシートを敷く。今日はその上にテントも張った。 行きしなにテイクアウトした焼き鳥弁当を皆でべる。初めて利用する店だったがとても美味しく、また買いに行こうとと話した。気持ちよい気候の中、木陰でべる弁当は格別だ。ぺろり平らげると、娘と一緒に虫取りに出かけた。 快晴だったので花壇の周りにはモンシロチョウがたくさんひらめいていた。我々は何匹も網で捕まえカゴにいれては、誤ってかごを開けては逃がして、を何度も繰り返した。 娘はペダルなしのミニバイクを持っ

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    suoaei 2021/05/23
  • 村上さんのところ - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    村上春樹の『村上さんのところ』を読了した。 期間限定サイトで村上春樹がファンからの質問に答えた文が収録されている。先日『海辺のカフカ』を再読して、村上の語り口にまだ浸りたい気持ちになったので、未読のこのを手に取った。 一問一答形式で書かれているので、隙間時間に読むには最適なだ。それゆえ、他の長篇を読む傍ら、気分転換にちょこちょこページを読み進めた。 やはりどの回答にも村上独自の感性やポリシーが滲み出ていて面白かった。あくまでファンが読んでこそのではあるのだろうが、彼の人となりや物事の考え方に興味のある人は楽しめる内容だろう。 後書きを読むと、この企画が行われたのは『騎士団長殺し』を書き始める前らしい。何かしら作品に与えた要素はあったのだろうか。人間のやることなので、全く影響を受けないこと等あり得ないだろう。 それにしても、単なる質問への回答でその人の魅力や味わいを感じさせる文章が書け

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    suoaei 2021/05/21
  • 声を出す息子 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    息子がよく声を出すようになってきた。 これまでは比較的静かな子だったのだが、笑うときや泣くとき以外にも声が聞かれるようになった。 ひとり遊びに興じているときにも「ふん、ふん、うー、うー」と楽しそうな声を出している。ハイハイするときや、私たちに何かを訴えたいときには更に語気が増す傾向にあるのだった。 また、おっぱいが飲みたいときには「かっかっかっか」と喉を鳴らしてママを呼ぶ。そうするとママが来てくれた成功体験が多かったからだろう。それがママを呼べる合図だと捉えている節がある。 声を出すようになると彼の印象もだいぶ変わる。ちょっと前までは大人しい、まさに末っ子といった感じだったのだが、いまではわんぱくな男の子にしかみえない。 たまに性悪な感じで笑うこともあったり、どんなに制しても自分の願望のままに突き進んだりと、将来はなかなか手を焼かされる子に育つかもしれない。 それでも今は赤ちゃん特有のプリ

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    suoaei 2021/05/20
  • 幼虫の飼育 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    娘と一緒にカブトムシの幼虫を飼いだした。 正確に言えばカブトムシかクワガタかはまだわからない。小さなかごに入れて飼っている。5匹いる。 先週末に近所の緑地公園で捕まえた。いつものようにダンゴムシを探し、めぼしい土を掘り起こしている時に出会った。狙いを定めて近くの土も詮索したところ、続けざまに5匹を見つけることができた。 虫取りゲージを持って行っていたので、そこに掘り起こした土や落ち葉も一緒に入れ、5匹の幼虫たちを連れて帰った。現在はベランダで飼っている。 私も小さい頃はよく幼虫探しをしたものだ。しかし思い返してみても、幼虫から成虫まで育てた経験は無い。娘もそうだが、私も現在ワクワクしている。 毎晩のように娘とベランダに出ては、彼らの成長を見守っている。今日も定時で在宅勤務を上がると、娘に見に行こうよと声をかけた。すると娘はぱっと表情を明るくし、先陣を切ってベランダへと出て行った。パカッとか

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    suoaei 2021/05/19
  • 久しぶりの両親との電話 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    私の実家からマンゴーが届いた。 がお礼の電話をすると、一応私とへの誕生日祝いということらしい。ただそれはあくまで名目を取って付けただけの話で、実際は出先でよいものを見つけたので贈ってくれたのであろう。 曰く、テレビ電話越しにはお母さんが少し元気ないように見えたという。そんなわけで、私も仕事終わりに実家に電話してみた。薄情な息子なので、こんな機会でもないとなかなか電話もしないからだ。 電話はマンゴーのお礼から始まったが、それ以外に特に用事もないのだと知れると、すぐに雑談へと突入した。親戚の話や最近のニュースの話、休日の過ごし方からボードゲームの話まで。 お父さんとも話したくなったので、途中で代わってもらい、そちらとも長いこと話し込んだ。映画の話から今見てるドラマの話、最近聴いている音楽の話から、コロナワクチンの話まで。 電話を切ると1時間以上通話をしていた。どちらも楽しそうに生き生きと

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    suoaei 2021/05/18
  • 梅雨入り - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    今年も梅雨がやってきたらしい。 学生時代はこの時期が憂だった。人並みの美意識もまだ持ち合わせていたので、くせのある前髪が湿気のせいで決まらないことをよく嘆いていた。 今では髪型のことはあまり気にならなくなったが、やはり今でも梅雨は好きではない。それはそうだ。外には出づらいし、室温調節にも苦労させられる。 しかし在宅勤務が主である今、雨の日に家で仕事をしていると、なんだか得したような気持ちになるのだった。濡れる被害を被らない限りは、網戸越しの雨はなかなかに風情を感じさせてくれる。 規則正しく降り注ぐ音は癒やしのBGMになるし、たまに吹く風に乗り漂ってくる清涼感は、火照った頭をさっぱり冷やしてくれる。なかには偏頭痛を呼ぶ雨もあるのだが、今日の雨はそうではなかった。 幼稚園へ行く娘や、陽の光を待ち焦がれているベランダの植物たちには申し訳ないが、そんなふうに、今日の雨には好意的な感情を抱いてし

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    suoaei 2021/05/17
  • 娘の皿洗い - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    ワタシにもそれ、やらせて。 娘がそう言ってきたのはキッチンでのことだ。食洗機に入りきらなかった皿を、私が手で洗っていた。 最初は「すぐに終わらすから、遊んでなさい」とあしらっていたのだが、妙に真剣で頑なにその場を動かなかったので、抱っこして一度洗わせてみた。すると、なかなか上手に洗えるようだったので、踏み台を持ってきて、娘にやらせてみることにした。 娘はスポンジを泡立て、丁寧にお皿を洗った。すすぐときにはスポンジを置き、レバーを上げて水を出し、両手を使って泡を洗い流す。一枚終わると私の検査を受け、合格すると水切りラックに置く。 そんな流れで、娘はシンクに溜まった皿を一つ一つ洗い上げていった。途中、そろそろ満足したかなと思い、あとはパパがやっとくよと声をかけたが、まだやりたいと言い張った。最後には鍋やフライパンも洗い、台所にあった洗い物をすべて片付けた。 感謝を告げると娘は満足そうに笑った。

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    suoaei 2021/05/16
  • 宴だ! - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    ONE PIECEのルフィ達は勝利の後には宴をやる。 今夜はまさにそんな気分だった。『ゴールデンウィーク明け1週目』という強敵は、ドフラミンゴとは言わずとも、アーロンくらいには匹敵するだろう。 11連休明けの5連勤。しかも今週は出社した水曜日以外はすべて長い残業をした。今日も定時上がりの予定が突如舞い込んだ仕事で残る羽目に。それでもできる限り巻いて終わらせ、仕事終わりのテンションのまま、コンビニに宴の買い出しに出掛けた。 最寄りではなくわざわざ駅前のローソンまで出向き、目ぼしい品々を躊躇なしにカゴに放り込んだ。会計では飲み会ひとりぶんくらいの値段を払ったが、そんなものは先程の残業代でペイだ、と金曜日特有の強気なスター状態で意気揚々と帰宅した。 宴の会場は我が家のベランダである。敷き詰めた芝生の上にみんなで腰を下ろす。家族4人と大切に育てている観葉植物たちも一緒だ。ミニテーブルに買ってきたも

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    suoaei 2021/05/14
  • 初めてお小遣いを使う - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    娘が初めて自分のお金で買い物をした。 今年の正月から娘にお年玉(500円)をあげた。それ以来、娘がプールの試験に合格したり、特別にお利口な行動をとった際などに、100円ずつお小遣いを渡していたのだ。お金に馴染み、少しでもその仕組みを学んでもらいたいが為だ。 お気に入りの貯金箱も買ってあげ、娘はうれしそうにお小遣いを貯めていった。昨日時点では1200円が貯まり、すべて百円玉なのでそれなりのボリュームに見え、娘はほくほくとした様子だった。 自分のお金だから好きなものがあったら買ってもいいからね。そう何度も伝えていたのだが、娘はお金が減ることを嫌がり、頑なに使おうとしなかった。 そんな彼女の口癖は「パパとママのおかねがなくなったら、わたしのをつかう」だった。そんな時は一生来ないよ(あったら大問題だ!)、と声をかけるのだが、娘の財布の紐は固かった。というか、パパのお金でなんとか買ってもらおうと画策

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    suoaei 2021/05/11
  • 頭痛もち - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    週初めの仕事は、必ず頭痛が訪れる。 私は学生の頃から偏頭痛持ちなのだ。GW明けの日も、覚悟はしていたが、やはり頭痛に苛まれた。 市販の頭痛薬で効く場合が多いのだが、今日は薬を飲んでも痛みが治らなかった。頭痛がある時のモチベーションの低さは尋常ではない。自ずと仕事のクオリティも低下してしまうのであった。 偏頭痛とはかれこれ長い付き合いなので、半ば諦めている部分もあるのだが、やはりこんな目にあった日には、やるせない気持ちになってしまう。 ただ、話によると私の偏頭痛はまだまだマシな部類のようだ。というのも、オードリーの若林さんの頭痛はもっとずっとタチが悪いらしい。ここ最近のラジオでも人が話題にとりあげていた。 頭痛専門の病院に月に何度も通い、毎日のように薬を飲み、様々な治療もあらかた試したのに長年まったく治らなかったらしい。頭痛のせいで仕事に行けなかったり、運転ができなくなりマネージャーを呼

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    suoaei 2021/05/10
  • 錨をあげろ! - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    ついに最終日だと憂う日がやってきた。 11連休は瞬く間に溶けていった。瞬く間に、というのは少し大袈裟かもしれない。しっかりと11日間、時の流れを感じながら穏やかな日々を過ごした。仕事から離れて暮らす喜びを、たっぷりと享受した。 いや、たっぷりというのも嘘かもしれない。仕事から離れられる日は、どれだけあっても満ち足りるということはないからだ。ただ11日間ぶん過不足ないくらいには、きっちりとGWを堪能できたと思う。 数日前から切なさのカウントダウンは始まり、いつもどおりに平常心を保とうとするものの、ふとした瞬間に私の端々から哀愁が漏れ出ていたようだ。昨夜、ベッドの中で娘にこんなふうに慰められた。 「パパ、どんどんちいさくなったら、ようちえん、いけるかもだから、はやくちいさくなってよぅ」 娘は木曜日には一足早くGWが明け、幼稚園通いが再開していた。私は仕事復帰を憂いていたが、彼女は幼稚園が休みと

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    suoaei 2021/05/09
  • 端午の節句 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    息子の初節句をお祝いした。 天気や休日の関係で、遅ればせながら日祝ったのだ。懐石料理店の個室を予約し、家族で赴いた。 祝膳と鯛の姿焼の前で家族写真を撮った。息子にも袴風の服を着せ、ばあば手作りの布兜を被せた。 畳の上にテーブルが置かれた個室で、広々と使えて過ごしやすかった。他のお客さんもほぼおらず、ゆったりとした家族時間を過ごすことができた。 その後、公園遊びを挟んで、夕後には家でも兜飾りの前で改めて写真撮影を行った。こちらも側の実家から立派なものを贈ってもらっていた。マンション暮らしにしては少しサイズが大きいのだが、写真を撮る際にはやはり見栄えが良い。素敵な記念写真が撮れたのではないだろうか。 0歳の息子はまだ何がなんだかわかってないだろう。再来年辺りになれば、兜を被りたがったり、脇に置いてある刀を触りたがったりするに違いない。

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    suoaei 2021/05/09
  • ハイハイレース - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    娘が幼稚園から帰るとハイハイレースを開催した。 参加者は私と4歳の娘そして0歳の息子だ。娘が帰宅すると、にわかに息子が活発になる。ハイハイをして娘の後を「あそんでー」と追いかけ回すのだ。 そんなわけで、そこに私も加わりハイハイで競争することに。コースはリビングから玄関まで伸びる廊下である。最近、息子のハイハイが上達したので、そろそろよい勝負になるのではないかと思われた。 息子のハイハイは少しうるさい。手の着き方がパワフルで、前進するたびにバシバシと豪快に床を鳴らす。がそれを見て「イグアナみたい」だと形容した。言い当て妙だ。的確な描写に思わずニヤける。 レースは結局、娘の負けず嫌いが発動して、うまいこと勝負にはならなかった。ただ息子のハイハイはやはり私にも劣らぬスピードで、後半膝が痛んでくる私を、息子が追い抜くという場面も見られた。 しかし息子はレースを理解できていないので、私を追い抜くと

    ハイハイレース - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう
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    suoaei 2021/05/07