ブックマーク / pto6.hatenablog.com (148)

  • 月と太陽 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    「きょう、はやくかえってきてくれてありがと」 帰宅して顔を見るなり、娘からそのような感謝の言葉を浴びせられた。事中の彼女はなにかを頬張りながらもニコニコと笑みを向けてくれている。 「これからも、ずっとはやくかえってきてねパパ。おねがいね!」 なんて幸せなのだろう。私はわかったよと応え、そんなふうに言ってくれたことへの感謝を伝えた。 帰り道でも悶々として晴れなかった私の気持ちに、あたたかい光が差し込んだ。我が家における太陽の力は絶大だ。私はそんな太陽からの光も浴びながら、彼女がもっと輝けるようにと日々働いている。 もしいつか彼女が沈むようなときがあったなら、月明かりのような優しさでもって照らしてあげたい。

    月と太陽 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう
    suoaei
    suoaei 2021/04/12
    ダディ・ブラウンさん、いつもありがとうございます。
  • 画用紙で人形作り - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    子供の応用力には感心させられる。 今日は娘と画用紙を使って遊んでいた。私がサイコロの展開図を描き、それを切って立体的に組み立てた。手作りのサイコロを使い、オリジナルの双六を作って遊ぼうと考えたのだ。 しかしサイコロ作りを興味深そうに見つめていた娘は、私もそれを作りたいと言い出した。思えば、画用紙から立体物を作って見せたのは初めてだったかもしれない。二次元のものから三次元のものが作れることに感動したようにも見えた。 しばらくは私の真似をしてサイコロのようなものを作ろうとしていたが、途中で娘が思い立った。「そうだ!これでマリオをつくらない?」。双六のマス目を歩かせるキャラも、立体に作ろうというのだ。 どのように作るのか、私は娘の作業を見守った。すると画用紙にチョキチョキと鋏を走らせ、長方形を切り出した。それを筒状に丸めてセロテープで止める。そこに鉛筆で目鼻を描いていく。「これがマリオのかお!」

    画用紙で人形作り - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう
    suoaei
    suoaei 2021/04/12
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  • 座り上手 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    どうやら座るのにも上手い下手があるらしい。 そのことを息子を見ていて気付かされた。0歳の息子は床に座るのが上手だ。ものすごい安定感で、それが彼の基姿勢となっている。 その座り姿は芝生に置かれたミニコーンのようだ。腰周りから足にかけての基礎部分がぶってりとしていて安定している。ちょっとやそっとボールが当たったくらいでは倒れないだろう。 少し前までは『ちょこん』という擬音を当てはていたが、いまでは『どっしり』というオノマトペの方がしっくりとくるだろう。 彼は移動と移動の間でその態勢を取る。床に腰を下ろして、はたして次はどこへ向かおうかなと、純朴なまなこで辺りを見回し、口をとがらせている。 多くの場合、彼はその後興味を惹かれたものへとまっすぐに向かっていく。畳の上に敷き詰めたプレイマットを剥がして齧ったり、コンセントに繋がった電源コードを掴んで振ったりと、わんぱくな行動をとることもしばしばだ。

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    suoaei
    suoaei 2021/04/11
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  • 年中さん - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    娘は今日から年中さんだ。 進級式を終えた娘は、朗らかな笑顔を携えて帰ってきた。「何組になった?」と私は尋ねる。 「チューリップぐみ!わたしのいったとおり!」 少し前から娘が予想していた通りの組であった。たまたまだろうが娘は満足そうだ。そして制服の胸につけた新しい名札を見せてくれる。年少さんの頃から色が変わっているとのことだ。 「誰と一緒になった?」。私はもっとも関心のあったことを訊く。娘はうーんとしばし唸った後「わかんなーい」と照れくさそうに笑った。 今日は式典だけだったので、誰と同じになったのかはまだよく認識できていないのだろう。クラスに分かれての活動が始まれば、彼女も理解するはずだ。 そんなわけでそのことはに聞いた。保護者にはクラス分けのリストが配られていた。何人か、私でもわかるほどに仲のよい友達を同じ組に見つけられた。よしよし。これで新学期も心配ないだろう。 さらには担任の先生も、

    年中さん - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう
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    suoaei 2021/04/09
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  • 海辺のカフカ - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    村上春樹の『海辺のカフカ』を再読した。 読み返すのは大学以来だ。村上春樹Tシャツを買ったことで思わず読み返したくなった。実家にはハードカバーがあるが、今回は文庫で買って読んだ。 この作品は私が村上春樹作品にのめり込むきっかけとなった作品だ。それまでも彼の作品はいくつか読んでいたが、この長編を夢中で読んだことにより、彼の作品を全て読もうと心に決めた。 実家にあるは、大学時代のサークルの先輩からもらったものだ。文学好きだったその風変わりな先輩の家に遊びに行った際、手に取ったそのを「面白いぞ。欲しいなら持って帰れよ」と言って譲ってくれた。BOOKOFFの中古シールが貼られていたそのが、私の人生感を大きく変えることとなる。 読み返しをする小説には、物語の結末等は思い出せないが、断片的なイメージだけは鮮明に頭に残っているという作品がある。この作品もそうである。物語の展開などは朧げなのに、図書

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    suoaei
    suoaei 2021/04/09
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  • 飴と鞭と - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    年中さんを目前に控え、娘の行儀が改善しない。 事時の振る舞いがいただけないのだ。べるのが遅く、ほっとけば二、三時間も平気で卓の席に座っている。手遊びをしたり、つど立ち上がったり。 とは長らくこのことを躾けようとあれこれ努めてきたのだが、ここにきて打つ手が思いつかない。飴もやったし、鞭もふるった。それでも喉元過ぎれば人はケロリとして忘れてしまう。 何事も引きずらずに明るい性格なのは、総合的に捉えて好ましく思う反面、あまりにも楽天的で反省をしないというのも、人間に進歩を与えてくれない。 特に最近では0歳の息子も離乳べるようになり、それがものすごい勢いでなかなかの量を完してくれるものだから、娘の悪さが目立つ。比べたくないのに、息子を引き合いに出してしまうのだ。 幼稚園のクラスでも一番小さく、ここにきて身体の細さも目にあまるようになってきた。格的に問題視しており、ゆえに

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    suoaei 2021/04/06
  • かたや主人公 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    お勤めを終え、帰宅する。 繁忙期が過ぎ去りまた頻度の減った出社日。たまにしかないので『お勤め感』が増す。参勤交代に向かう大名たちはこんな気持ちだったのかもしれない。 家では家族が笑顔で迎えてくれる。娘は早かったね、と喜びさっそく遊ぼうとせがんでくる。息子は顔を覗き込むとニッコリと笑い、キャハッと声を出して手をバタつかせる。が夕の支度をする間、3人でおままごとをして過ごした。 息子のハイハイ移動が上達したことで、家の勢力図にも変化が訪れつつある。これまでの“可愛い置き物”扱いはもはや通用せず、もっとも目を惹きつける存在になった。しばし娘の独壇場であった家族の中心に、割って入るだけのタレント性を備えている。 ソファを用いたつかまり立ちからの筋トレ、部屋をひとり抜け出しての廊下での独走、なにかを点検するかのように壁を叩いて周ったり、カーペットに頭を押し付けでんぐり返し未遂をしたり。どの行動も

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    suoaei
    suoaei 2021/04/05
  • ベランダで夜食 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

    昨夜はベランダの芝の上で事をした。 ポーチライトをつけ、夜風にあたりべる夜は格別に美味しかった。気候が暖かくなったおかげで、整備したベランダの出番がまた増えることだろう。 ベランダからは斜向かいのマンションの桜の木が見えるだけだったが、これも花見だと言えばそうだろう。皆がこのように自宅のベランダから花見をすれば、安全に季節感を味わえていいのになと思った。 私も久しぶりに一だけお酒を飲んだ。やはり夜風を浴びながら飲むお酒は美味しい。コンビニで買った缶詰らを肴に、家族四人と愉快に味わった。 近所迷惑にならない程度にかすかなBGMも流し、たまに夜空を見上げた。広いベランダを持った喜びを再確認し、一緒に楽しめる家族の存在に感謝した。 外出をした帰りだったので皆相応に疲れていただろうが、足を放り出して座る各々の表情を見ると、皆穏やかにリラックスした笑顔を浮かべていた。 天気が良い週末にはまた

    ベランダで夜食 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう
    suoaei
    suoaei 2021/04/04