ブックマーク / saga135.hatenablog.jp (169)

  • 故・田中邦衛さんを偲ぶ ~三代目襲名~ - 人生は花鳥風月

    三代目襲名 次から次に大物有名人が亡くなって行きますが当に悲しい限りです。 最近亡くなった大物芸能人で自分が印象深かったのは、渡瀬恒彦さん、渡哲也さん、そして田中邦衛さんですね。 田中邦衛さんと言えば「北の国から」が有名ですが、昔はヤクザ映画にもよく出ていました。その中でも高倉健さんとの共演で有名なこの「三代目襲名」は特に面白かったですね。たとえヤクザものとはいえ田中邦衛さんはあくまでも田中邦衛さんという、あの独特の演技は観ていても笑ってしまうぐらいです^^ あらすじ 「山口組三代目」の続編であるこの作品は、前作で兄弟分を斬り刑期を終えた田岡一雄が、戦中、戦後の混乱期の日を背景に、他のアウトロー組織を掌握しつつ山口組三代目へと昇り詰めて行く生き様を描く。 原作は「実録山口組三代目・田岡一雄自伝」 キャスト 山口登:水島道太郎 田岡一雄:高倉健 田岡文子:松尾嘉代 地道行雄:渡瀬恒彦 金

    故・田中邦衛さんを偲ぶ ~三代目襲名~ - 人生は花鳥風月
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    suoaei 2021/04/07
  • まったく皺のないTシャツ 三十三章 - 人生は花鳥風月

    一哉がこれほどにまで急速に落ちぶれてしまったのは、彼の繊細さが災いしたとしか言いようがない。それに付け入るように奈美子は更なる注文まで付けて来る。 通勤時は車で送り迎えまでしろと言うのだ。流石にこれは言い過ぎだとも思えるのだが、もはや腑抜けになってしまった一哉は泣く泣く従った。 そうなれば当然仕事などは全く手に着かない。一は長期休養を取っていた。 ここまでは全て奈美子の目算通りだった。まだ後一押し足りない、流石の奈美子もそこまでは想いが廻らず、取り合えずは己が策が成就した事に安堵していたのだった。 ここで少々、奈美子の生い立ちについても触れておかねばなるまい。彼女は初め一哉が見た通りの田舎育ちで二十歳になるまでは都会になど行きたくないほどの純粋無垢な少女であった。だが単に純粋なだけでもなく実に過酷な思春期を過ごしていたのであった。 彼女は元々聡明で美しい女性だったのだが、幼くして死別した父

    まったく皺のないTシャツ 三十三章 - 人生は花鳥風月
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    suoaei 2021/04/06
  • まったく皺のないTシャツ 三十二章 - 人生は花鳥風月

    それからも一哉は仕事に励み快活な毎日を送る。劇団員でも先輩からは可愛いがられ、同僚達とはその演技力を競い合い、後輩には助言を与える。芸能界の醜い人間関係に嫌気が差してした一哉は何時しかこの風通しの良い雰囲気に慣れてき、もう一生舞台俳優のままでもいいとも思い始めていた。 この日リハーサルを終えた一哉は久しぶりに仲間達数人で飲みに出掛けた。彼等の行きつけであった魚料理で有名なその店は一行の来店を歓迎してくれる。注文は店任せで次々に旬の幸を提供してくれる。みんなは大いにべ、大い飲み、朗らかに談笑をしながら楽しい時間を過ごしていた。 2時間ぐらいが経ち酒が進んで来ると、一人の同僚が一哉に対しこんな事を口にするのだった。 「おい一哉、ところでお前女はどうなんだ? いるんだろ?」 「あ、ああ一応な」 「何だよ一応って、あまり仲良くないのか?」 「いや、そんな事ないけど」 彼の言った事はせっかく楽しく

    まったく皺のないTシャツ 三十二章 - 人生は花鳥風月
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    suoaei 2021/04/05
  • まったく皺のないTシャツ 三十一章 - 人生は花鳥風月

    巡り行く季節にさえ頓着が無くなった一哉は劇団での芝居にも身が入らなかった。そんな彼の思いを憚った座長は事務所の社長と図って一哉に一時休憩するよう促す。 しかし一哉はそれを承服せず、初心に戻り精進して行きたいとの旨を伝え仕事に励む事にする。これ以上放心状態が続けば自分は完全にダメになると感じたからだった。一哉がそういう心境に至ったのは他でもない弟昌哉の存在であった。 今までの人生に於いて何度となく弟の大雑把な性格を否定して来た一哉ではあったが、年を取るに連れ彼から学ぶ点も結構あるという事に気付く。弟の呆気らかんとした気質は一哉の気持ちを楽にさせてくれるのであった。昔ならまずそうは思わなかったであろうが、今にしてはそれが自身への訓戒のようにも思える。 人間のこうした心情の変化とはやはり仏教でいう所の色即是空、諸行無常。この世に不変のものなど存在しないという教えは人の心とて同じなのか、それは分か

    まったく皺のないTシャツ 三十一章 - 人生は花鳥風月
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    suoaei 2021/04/04
  • まったく皺のないTシャツ 三十章 - 人生は花鳥風月

    何時になっても社長は来ない。痺れを切らせた一哉はマネージャーを問いただす。 「どうしたんだ? 一体何があったんだ?」 彼は未だに口を開こうとはしなかったが、一哉の気迫に圧倒され、怯えながらもようやく話をし出した。 「実は、この先のスケジュールは殆ど空なんですよ・・・・・・」 「何? 一体どういう事なんだ?」 「はっきりした事はまだ分かりませんが、恐らくは陰謀です、何処の局も相手にしてくれないのです」 「どんな陰謀なんだ?」 「林ですよ」 「あいつがどうしたんだ?」 「御存知の通り、あの人の事務所は大手で、あの人自体も業界にはかなりのコネがあり、彼が手を回したとしか考えられないのです」 「いくらあいつでもそんな事までするか?」 「過去にも例はあるのです」 一哉は苛立ち、林の事務所に行こうとした。 「ちょっと待って下さい、今行った所で何にもなりませんよ、それより社長の出方を待った方が良いです」

    まったく皺のないTシャツ 三十章 - 人生は花鳥風月
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    suoaei 2021/04/03
  • パチソン(アニソン)は結構いい ♪ - 人生は花鳥風月

    おはようございます。 またまた花の土曜日が来ましたね。自分に言わせて貰うと、来、人は仕事のスケジュールに関係なく週末を目指して生きるものなのです。土曜日こそが至福の時なのです。そこまで言っても過言ではありません^^ そして土曜といえば音楽ですよね。その理由は知りません(笑) 理屈は関係ないのです。あくまでも感性も問題ですね。 という事で今日は音楽、それもパチソン(パチンコソング)ですね。無論それはアニソンも含みますが。 もはやパチンコなど辞めましたが、自分の好きなパチソンを紹介して行きたいと思います。 その前にまず自分は何故パチンコを辞めたのか、その理由にも少し触れてみたいと思います。 パチンコを辞めた理由 至って単純明快です。アホらしくなったからですね。全く勝てなくなった、出なくなった、これに尽きます。昔、というより僅か数年前までは結構儲ける事が出来ました。でも昨今の度重なる規制でパチ

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    suoaei 2021/04/03
  • まったく皺のないTシャツ 二十四章 - 人生は花鳥風月

    今や劇団でも看板俳優になった一哉は舞台にドラマ、バラエティー番組にも出るほどの売れっ子になっていた。それはとりもなおさずみんなのお陰であり一哉人の実力でもある。2年前にこの養成所(劇団)に入ったばかりの一哉には考えられない事で母も大喜びしてくれていたが、相変わらず神経質な一哉はこれといって浮かれる様子もない。 それは一見良い事にも思えるのだが劇団員の中には嫉妬心からかこんな憎まれ口を叩く者もいた。 「あんた、これだけ売れて来たのに対して嬉しくないみたいね~、何? わざとそういう姿勢を保ってるの?」 「そんなんじゃないさ、俺は元々こういう性格なだけさ」 「ふ~ん」 高々2年の付き合いであるこの役者には一哉の真の為人までは分からなかったのであろう。それを知っているのは家族と沙也加、沙希ぐらいであった。 一つのドラマの撮影が終了しみんなで打ち上げをちている時、一哉は名脇役の大御所俳優から勺を受

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    suoaei 2021/03/28
  • まったく皺のないTシャツ 二十一章 - 人生は花鳥風月

    次の稽古で一哉は思い通りの芝居が出来た。これは偏に沙希の陰である事は言うまでもない。勿論座長や先輩、同僚からも褒められる。一哉は有頂天とは言わないまでもその気持ちは昂り意気揚々と稽古に精を出す日々を送っていた。 しかしただ一つ気になるのは結構高いと思われる劇団の費用であった。実際に俳優に成るのはまだまだ先、いや成れるかすら分からない、仮に成れたとしても売れない舞台俳優では大した稼ぎにもならない。今の内からこんな弱腰ではダメだと思いつつも取り合えず何か仕事をしなくてはならない。一哉は駅の清掃員や建築現場での作業員、高校時生代にやってた新聞配達等、手あたり次第手を着け働き出すのであった。 色んな仕事を経験する内に感情も豊になって来る。勿論それは芝居にも活かされる。今ではすっかり芝居が板に着いて来た一哉に対し先輩はこう言った。 「お前何時の間にか巧くなったな~、もはや俺なんか足元にも及ばないよ」

    まったく皺のないTシャツ 二十一章 - 人生は花鳥風月
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    suoaei 2021/03/25
  • まったく皺のないTシャツ 十五章 - 人生は花鳥風月

    一哉はとにかく沙也加が煙草を吸っている事に愕きを隠せない。 「お前、煙草なんか吸う奴じゃなかっただろ? 似合うわねぇよ」 「相変わらず神経質なんだね、人の勝手でしょ?」 「ところで何でここに来たんだよ?」 「ただの散歩よ」 「寒いのにな~」 「あなたまた悩んでるでしょ」 「・・・」 「恋の悩みね」 「何で分かるんだよ」 「女には直ぐ分かるのよ」 「・・・」 「多分その子とも巧く行かないわよ」 「そこまで言われる筋合いないよ」 気を悪くした一哉は愛想なしで家に帰った。 部屋で考え込んでいた一哉は沙希と沙也加、その二人の女に翻弄されている、いや寧ろ弄ばれているような気さえしていた。女が苦手な一哉には無理もない事ではあったが、このやり切れない気持ちを発散する術とてない。一哉の心は何時ものようにただ憂愁にとざされていた。 それからの一哉はもはや女などいらぬとヤケクソになり沙希ともほとんど口をきかな

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    suoaei 2021/03/19