1)森の中、金木犀の香りにて、 ここで一句、 老いて今、昔を包み、 行く幾とせも、香り咲く。 2)朝のウオーキング、推定角度45度の朝日をみて、ここで一句、 眩しさと、秋の紅、深呼吸、 道ゆく人の、顔も輝く。 3)秋の梅園、 ここで一句、 木漏れ日と、梅の木々、 冬支度を終えた、枝と幹、 風に揺られて、春まで眠れ。 4)体重計を前に、 ここで一句、 歩いても、歩いても、 太り続ける我が身体、つまむお腹は片手に余る、 なら走ろう、走ってみれば、 膝と腰、 キリリと痛みびっこ引く、 いいだろう、 ナイスなデブも悪くない、 何がナイスか、そこが困った。 5)ガチャガチャを前に、 ここで一句、 幼子の喜ぶ声、 バイキンマン! うわーっ! 目を細めるお父さん、 あった、あった、我が子にも、 今や、スマホにパソコン、プレステ5、 財布に厳しく未購入、 迫るサンタと真っ赤な家計簿。 6)森の中、 ここで
![自由律俳句 11月 第1章 - 四端録](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/dfbfdc9ac9991526d550e4d8512818e1e6c768da/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fa%2Faristotles200%2F20211107%2F20211107120434.jpg)