9月8日(水)に安部公房作 演出加藤拓也の『友達』を観てきた。有村架純、伊原六花らのテレビで活躍されている役者が数多く出演している。出演料や新国立劇場をつかうことで、経費を大分さかれているのか、舞台装置は、都市のビルをを思わせる建物の飾りが背景にちらほらあるだけである。 突然9人のお人好しの家族が、一人暮らしの男の主人公の宅に乗り込んでくるという話である。その会話や雰囲気は、いかにも周囲に溢れている善良な市民といった感じなのである。それに抗う男は、次第に、家族のルールにのみこまれていき、檻に閉じ込められて死んでしまう。1967年に書かれた戯曲ではあるが、現代のことを言い当てているようで、天才には、先が見えていたのだろう。原作に忠実に描かれていたが、スマホを持って生活していることまでは、安部公房は知るよしもないのであって、その点の書き換えは、演出家加藤拓也が実に見事にされていた。 多くのスタ
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