(前回から続く) Javaを巡っては、米オラクル(Oracle)と米グーグル(Google)が何年にもわたって裁判で争っている。複数の争点があるが、最大の争点は「Java APIの著作権」である。Javaが抱える問題を取り上げるこの特集の最後に、両社が争っている裁判の経緯と意味をまとめておこう。 オラクルは2010年1月、Javaの開発元である米サン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems)の買収を完了した。そして同年8月、買収により取得したJava関連特許とJava APIの著作権(実際にはごく短いコードの著作権を含む)をグーグルが侵害しているとして、米カリフォルニア州連邦地方裁判所に提訴した。具体的には、グーグルが提供するモバイル機器向けプラットフォーム「Android」がJavaの特許と著作権を侵害しているとした。 取り残されたAndroid なぜAndroidが問題に