LINEにとって、2017年はまさに“人工知能元年”だったといっても過言ではない。3月にはスペイン・バルセロナで開催されたMobile World CongressでクラウドAIプラットフォーム「Clova」を発表。そして、10月に「Clova WAVE」、12月に「Clova Friends」と相次いでスマートスピーカを発売し、GoogleやAmazonに先駆けて日本でいち早く市場に参入した。 このClova事業を含めて、LINEは2017年をどのように駆け抜け、そして2018年に臨もうとしているのか。同社の代表取締役社長である出澤剛氏に聞いた。 2017年は「Clovaに始まり、Clovaに終わった」 ――まず、1年を振り返ってみて、LINEにとって2017年はどのような年でしたか。 何があったかを思い出すのも難しいくらい忙しかったですが、一言で言えば「AIの1年」でしたね。人工知能の