私は池田信夫先生のブログの愛読者で、その論旨には時折多少の意見の相違はあっても、おおむね賛成です。賛成と言うよりも、むしろ「当然のこと」を言っておられるように思うことが多いのですが、世の中にはこれに相当激しく反発している人達も多いようなので、むしろ驚いています。彼等の議論を聞いていると、あまり論理的とは言えず、私には単に「情緒」が「論理」に反発しているようにしか思えないのですが、危険なのは、ジャーナリストと政治家にこの傾向が多いことです。彼等は、おおむね大衆の「情緒的な賛同」を得ることを旨としているので、敢えて「論理」や「歴史的学習」を無視しようとするのかもしれません。(ちなみに、私が池田先生のブログに魅かれるのは、「論理」を歴史的な事実から検証してくれている点です。) 「派遣」を巡る議論は、まさにその際たるものである感があります。現在の経済危機の中で、多くの派遣労働者が極めて苦しい状況に