小紙大阪版夕刊の1面のコラム「湊町365」はきのう、今年の「新語・流行語大賞」を取り上げていた。年間大賞に選ばれた、「集団的自衛権」と「ダメよ~ダメダメ」を並べると、どっかの政党のスローガンみたいだ、というのである。確かに、今年の世相を反映し、話題になった言葉を選ぶというより、安倍政権への批判を優先しているようだ。 ▼昨年の候補語を見たときも、同じような違和感を覚えたのを思い出す。「アベノミクス」とともに、これを揶揄(やゆ)する「アホノミクス」がまぎれ込んでいた。とても流行したとはいえない言葉だけに、選考委員の「反安倍」の意思を強く感じたものだ。 ▼おとといの与野党8党首による討論会で、安倍晋三首相が、「椿発言」について触れていた。「非自民政権が生まれるように報道せよ、と指示した」。平成5年、テレビ朝日の報道局長だった椿貞良氏の発言を小紙がすっぱ抜き、大騒ぎになった問題である。 ▼公正、中