リニューアルしてからの2回目です。いちおう前回のテーマを引きずっているので、未読の方は「アジア人の吹替って不自然に聞こえる?」を先にお読みいただければ幸いです。 さて、その「不気味の谷」ですが、谷というからには、いったん底に着いた後、また急な勾配を昇って高くなっていくはずです。つまり「似てるけどなんか違って変」と嫌悪感が強くなった感情も、もしロボットがさらに進化してさほど人間と見分けがつかなくなれば、ふたたび親近感が増す、ということになります。 アジア人俳優の映画やドラマも、まるで日本人が喋っているかのようなレベルまでセリフがナチュラルに聞こえれば、前回で述べたような違和感は消えていくはずです。 けれども、これがむずかしい。 いったんアジア人俳優から離れ、欧米人の吹替に話を戻しましょう。なにせ語順からして違う原語を喋っているのですから、口パクやブレス、ブレイクを無理に合わせようとすると、ど