アンニョイな朝。嫁の金切り声で目が覚める。どうやら娘氏に何かを指令しているようだ。娘氏は、まったく聞こえない素振りでコッシーを観ている。ワタクシも観ている。スイちゃんかわいい。 ドンドコドン♪ドンドンドン♪イスと脚立は全然違うわな。 嫁の声のボリュームは、だんだんと大きくなっているようだ。相変わらず娘氏は完全無視を決め込んでいる。 娘氏も大きくなり、言われなくても朝の身支度を自分一人でできるようになっている。 早く、歯を磨いて! 服着替えたの? 嫁が大きな声で指示しなくても彼女は全部できるし、しなきゃいけないことも分かっている。もちろん、幼稚園にも行くつもりだ。だが、娘氏は家を出ないと遅刻をする時間ギリギリになるまで動かない。 夜になると、今度は姑も加わって娘氏に指令を出す。 早くお風呂に入りなさい! もう寝ないと明日起きられへんよ! 娘氏はそんな命令を一切無視して、ワタクシの部屋で塗り絵