音楽を聞いた時に、それを身体で表現したいという感情が湧き上がることはよく知られている。フィンランドで実施された最新の研究では、私たちが身体の「どこ」でそのような感覚を体験しているのかを正確に突き止め、鳥肌が立ったり、心拍数が高くなったりといった曲に喚起される反応が、楽曲の持つ雰囲気によって大きく異なることを発見した。 「楽しさ、悲しさ、あるいは恐怖など、音楽によって呼び起こされるさまざまな感情は、それぞれ身体の異なる部分で感じ取られます」と、フィンランドのトゥルク大学の研究員ヴェサ・プトゥキネンは声明で述べている。「たとえば、楽しく踊れる音楽は腕や脚部で感じ、優しい曲や悲しい曲は胸部で感じます」 音楽に喚起される感情は、国境を越えて同じように表現されるということを、研究チームが発見したのは注目に値する。このような反応は、文化や学習に依存せず、生物学的、本能的なものであることが示唆されている