東京電力福島第一原発にたまる汚染水について、漁業者を含む市民たちが国・東電に対して海洋放出を止めるように求める裁判を起こします。9月8日に福島地裁に提訴し、原告の数が増えた時点で追加提訴を予定しています。8月23日に開かれた記者会見では、原告になる予定の人びとが、一言ずつ今の気持ちを語りました。(文・写真/ウネリウネラ 牧内昇平) 原告たちの声 織田千代さん(福島県いわき市) こういうところで決意表明するような人間になるなんて……。私は原発事故を経験した後に、これ以上放射能を広げないで、これ以上海を汚さないで、という運動を行ってきました。放射能は否応なく降ってきました。それ以外に人の手で海に放射能を広げるのは絶対にやめてほしいと思って叫んできました。その続きと思って、ここにいます。 今、「明日にも流される」という報道が盛んになっています。それを聞いて、「ああ事故の直後とすごく似ているな」と