『ドカベン』『あぶさん』『野球狂の詩』などの野球漫画で人気を集めた漫画家の水島新司(みずしま・しんじ)さんが10日、肺炎のため東京都内の病院で亡くなりました。82歳でした。 1972年に連載が始まった『ドカベン』は2018年にシリーズの連載が終了するまで、40年以上にわたって続いた代表作。単行本はシリーズ累計で205巻まで刊行されています。 水島さんが、2年前に「引退」を発表された際に、その多大な功績を検証した記事を特別に再公開します。【初出:NumberWeb2020年12月19日、肩書きなどすべて当時】 日本のスポーツ関連音楽を語るには欠かせない音楽家・古関裕而を描いたNHKの朝ドラ『エール』が、11月27日に最終回を迎えたと思ったら、4日後(12月1日)に野球漫画の巨匠・水島新司先生が「引退」を発表。そのタイミングに驚かされた。 古関裕而と水島新司――。 一見、関係ないようにも見える