GPファイナルで、チャンを下したSP「パリの散歩道」。前人未到の100点越えはならなかったが、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。 19歳の誕生日を翌日に控えた12月6日、羽生結弦は世界王者のパトリック・チャンを破り、初のGPファイナルタイトルを手に入れた。 今回のタイトルは、日本人男子としては高橋大輔に次いで2人目の快挙である。わずか3回目の挑戦で、昨年の2位から一つ順位を上げてタイトルを手にした。 「点には驚いていますが、あれだけの評価をいただいたことを期待点と受け止めて、これからももっといい演技をできるようにしていきたいです」 羽生のような天才肌の若手は、欧米、特にロシアなどからたまに出てくる。だが日本男子では彼ほどジュニアからシニアへの移行がスムーズにいった選手は他にいない。羽生は他の選手が喉から手が出るほど欲しいものを、いとも簡単に次々と手に入れていっているかのように見える。 だ
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