シリアの首都ダマスカス南部郊外の破壊された建物の前で、ピアノを弾くエイハム・アフマドさん(2014年6月26日撮影、資料写真)(c)AFP/RAMI AL-SAYED 【9月21日 AFP】シリアの首都ダマスカス(Damascus)南部にあるヤルムーク(Yarmuk)難民キャンプで、爆弾の爆発や飢餓を3年にわたって生き延びた一人の音楽家、エイハム・アハマド(Aeham al-Ahmad)さん──しかし、過激派戦闘員によって大切なピアノが目の前で燃やされた日、彼の中で何かが死んでしまった。 アハマドさんの演奏は、追い詰められ、キャンプで暮らす住民らに癒やしや喜びをもたらしていたが、ピアノが燃やされた日に、彼は欧州を目指す数万人の難民の列に加わることを決めた。 「彼らは4月、私の誕生日にピアノを燃やした。ピアノは私の最も大切な物だった」とアハマドさんはAFPに語った。AFPは彼の旅路をオンライ