社会・一般 脱原発をすれば、日本が亡ぶ 細川元総理が都知事選に脱原発を争点として立候補したことで、脱原発を都民が選択するのか、といった議論が起きている。 しかし、果たして、脱原発は可能なのか、どのような方法で脱原発を行うのか、私は、リアリティのある説明を聞いたことがない。 ここでは、冷静に将来のエネルギー需給を予測すれば、脱原発が不可能であることを論じたい。 埋蔵量という錯覚 まず、石油や天然ガスを好きなだけ輸入できるという錯覚の元になっている、埋蔵量に対する誤解を解いておきたい。 よく石油は現在の消費量を続けた場合53年分あるとされる。これは、可採埋蔵量であり、現在の価格で、技術的、経済的に採掘できる埋蔵総量から、既生産分を除いた残りの量のことである。 これを聞くと、多くの人は、「だからあと53年間は今の暮らしを続けられる」と思ってしまう。 しかし、これは誤りだ、なぜなら、