1両編成の列車に乗り込む鉄道ファンや家族連れ。廃止が表面化後、乗客は大幅に増えている=JR江差線江差駅で2012年10月27日、近藤卓資撮影 利用客低迷のため、JR北海道が江差(えさし)線の木古内(きこない)−江差間(42・1キロ)の14年春の廃止を提案してから2カ月。以前から予想された事態で、沿線の木古内、上ノ国、江差の3町は冷静に受け止め、了承する方針だ。ところが、ここにきて、にわかに利用客が急増。「なくなる前に乗っておきたい」と、大勢の鉄道ファンや旅行者が訪れている。【近藤卓資】 【廃線のローカル線も】写真特集:日本の鉄道 ◇ファンや旅行者が急増 土曜日の10月27日午前11時48分、木古内駅を発車した1両編成のワンマン列車には29人が乗車した。同駅によると、「数人」が常態化していた同区間にとっては「異例の混みよう」だという。カメラを持った鉄道ファンとみられる男性のほか、家族連