1994年、同一勝敗数で最終戦を迎え勝った方が優勝の決戦。野球人生をかけ登板したのが巨人の桑田。疲労困ぱいの中、いかにピンチを切り抜けたのか、激投の真実を明かす プロ野球の監督、選手、コーチから「史上最高の試合」と支持される名勝負がある。1994年10月8日、ナゴヤ球場、中日対巨人。史上初の同一勝敗数の2チームによる最終戦での優勝決定戦。視聴率は史上最高48.8%を記録した。双方がエースを投入し、総力戦となった試合に死力を尽くして臨んだのが巨人の桑田真澄投手。プロ9年目、勝負をかけた年だった。桑田をはじめ両軍選手の新たな証言から、何が勝負を分けたのか迫る。