「コロカ」を受け取るツアー客。八木澤商店では会員限定の商品もある=岩手県陸前高田市 最近、各地の土産店に突然多くの人が訪れ、数万円分も買い物をしていく現象が起きている。携帯電話ゲームの一種「位置ゲー」の利用者たちだ。お目当ては品物を買うともらえるカード。ゲームと提携した店は売り上げが右肩上がりだ。仮想から現実の社会に進出する携帯ゲーム。旅行会社は土産店を巡るツアーまで企画した。 「これが欲しかったんですよね」。三陸沿岸の岩手県陸前高田市。創業203年の老舗(しにせ)しょうゆ店「八木澤商店」で13日、神奈川県座間市の主婦平井ちとせさん(39)は、しょうゆやポン酢など約1万円分を買い、「コロカ」というカードを受け取った。 この日のツアーに参加したのは、携帯電話の全地球測位システム(GPS)機能を使ったゲーム「コロニーな生活☆PLUS(プラス)」(通称コロプラ)の利用者29人。2月にコ