2019年アメリカ/原題:A Rainy Day in New York/監督/ウディ・アレン/92分/日本公開2020年7月3日〜 なんて可愛らしい作品。ここ数年のウディ作品の中で一番のお気に入りになった。 長年ニューヨークを舞台に映画を撮り続けてきたウディ・アレンが84才でこの映画を撮ったんだなと思うと愛着もひとしおだ。 ウディ独特の屈託のある可笑しみとバカっぽさのある会話、ひたすら誰もがたたみかけるようにしゃべるさま。彼の世界観がすごく満喫できる作品になっていて、最初から最後までニコニコしながら見てしまった。 出てくる人は皆一見賢そうだったり渋かったりしても、一皮むけばオトナコドモみたいで、もっともらしい理屈をつけながら、誰もが恋とセックスの予感に振り回されて右往左往して滑稽で。そんなドタバタの人間模様ががニューヨークの美しい街並みの中で繰り広げられる。 人間のしょうもなさと可愛らし