記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 自分で決めた資格勉強が続かないなど、誰しも一度は、モチベーションが途切れてしまった経験をお持ちだろう。そんなとき「意志が弱い」などと自分を責めてしまったこともあるのではないか。 だが、それはお門違いかもしれない。本書『なぜ「やる気」は長続きしないのか』(住友 進訳)によると、自制心やモチベーション、やる気に関わるのは意志よりむしろ「感情」の力なのだという。感情といっても個人的な喜怒哀楽ではなく、「社会的感情」、つまり社会的な生活を送るうえで人間に備わった感情のことだ。 具体的には「感謝」「思いやり」「誇り」の3つを指す。「感謝」とは他者が払ってくれた犠牲に対して抱く感情で、「思いやり」は、他者を気づかう意欲を引き起こす感情。「誇り」は、周囲に役立つスキル保持を名誉に思う感情であ