花の陰からふわりと現れたかと思えば、くるりと身を翻し視界から消える。小さく儚い存在でありながら、飄然(ひょうぜん)として逞しく生きる猫たちの何気ない一瞬をとらえた岩合光昭の写真は、多くの人々の心を惹きつけてきました。動物写真家として半世紀にわたり、ひたむきに猫に向かい続けた岩合の「ねこづくし」の世界をご堪能ください。 展示構成 本展では「島の猫」、「やきものの里のネコ」シリーズを中心に、岩合が日本各地で出逢った猫たちの写真、206点が会場を彩ります。 ◆「島の猫」 展覧会でまとめて紹介されるのは初めてとなる「島の猫」シリーズ。40点以上を本展のために新たにプリントします。中には100×150cmの大判プリント作品も含まれます。 佐柳島、香川県仲多度郡 ©Mitsuaki Iwago ◆「やきものの里のネコ」 岡山県備前市や茨城県笠間市など、日本各地の陶磁器の産地で撮影された、穏やかで愛らし