NHK「技研公開2017」の一般公開が5月25~28日、東京世田谷区砧のNHK放送技術研究所で開幕する。 今回のテーマは「2020年へ、その先へ、広がる放送技術」。3年後に迫った東京オリンピック、パラリンピックへ向けた放送サービス、制作技術の最新動向など、30項目の研究開発成果と10項目のポスター展示、4項目の体験展示を用意した。 1階エントランスホールで最初に来場者を迎えるのは、NHK放送技術研究所所長の黒田徹氏が「どこ(の展示会)に行っても見かける」と評したAI(人工知能)関連の展示。ネット上に広がるソーシャルメディアや自治体発信情報の中から、必要な情報を自動で分析、識別して取得して番組制作に役立てたり、自動で原稿を生成したりする制作支援システムは、決して付け焼刃ではないNHKのAI研究の蓄積が垣間見える展示となっている。 また、これまで「人にやさしい放送」として研究を進めてきた分野に
前回に引き続き、5月下旬に行なわれた「技研公開」(NHK放送技術研究所の一般公開)のレポートをお送りする。前回は裸眼立体映像を中心とした未来の放送技術を取り上げたが、今回は8Kを中心とした「すぐそこの未来」がテーマだ。長年にわたってNHKの8K開発を見つめてきた麻倉怜士氏は、単板式フル8Kカメラやホログラムメモリ、あるいは地上波8K放送や次世代コーデックなどといった今年の8K展示からどんな未来を描くだろうか。 麻倉氏:今回はより具体的な近未来映像技術である8K関連の話題をお話しましょう。前回も触れましたが、今まで映像の最先端技術というと、とくにNHKでは8Kが中心だったのが、今年は立体という新基軸へ移りました。つまり研究対象としての8Kはある程度完成したということです。8Kは昨年くらいで撮像から編集、伝送、表示という一連の流れをクリアしており、既に実用化研究のレベルで最先端を開発するフェー
How to watch Polaris Dawn astronauts attempt the first commercial spacewalk
量販店のテレビコーナーを4Kが賑わす今、開発者達は“8Kの謎”を解明しようと奮闘している。そんな中、8KウォッチャーであるAV評論家の麻倉怜士氏は、10月の「CEATEC JAPAN 2015」でNHK放送技術研究所で行われた解像度と立体感の関係性に関する実験で、非常に興味深いものを見つけたと報告した。今まで“なんとなく”感じていた高解像度の恩恵を解き明かす実験というが、その結果は? ――8Kをテーマにするということですが、市場ではようやく4Kテレビが普及価格で出回り始めたばかりで、8Kについてはまだ実験段階です。「そもそも8Kなんて必要なのか?」という声すら、一部では聞かれますが…… 麻倉氏:今回はテレビ放送にこだわらず、もう少し大きな視野で「8K」というものの価値を見ていきましょう。実際に今、映像の制作現場では着々と8K対応が進んでいます。それからもう1つ、実は最近「8Kって立体テレビ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く