ローカル線をファンビジネスにしようと考えたきっかけは、実はこんなことがあったからなんです。 ある時、駅の待合室で何やらお客さんが怒っている。 そして黄色いジャンバーを着た地元の応援団の人たちが謝っているんです。 近づいてみるとそのお客さんは、 「せっかく来たのに何もないじゃないか。」と言って怒っていて、応援団の人たちは、それに対して、 「すみません。せっかく来ていただいたのに何もなくてごめんなさい。」と言って謝っているのです。 田舎の人というのは、ただでさえ東京に負けてると思っています。 学校を卒業すると若い人は皆東京に行ってしまいますし、田舎に残って頑張っている人たちも、東京に行った同級生らには引け目を感じる人が多い。 そういう田舎のローカル線の駅で、東京から来た人が怒っていて、地元の人がそれに対してしきりに謝っている。 私は、そういう構図は絶対にいけない。地域のために