極楽島殺人事件 86年アジア大会で賑わう韓国。 極楽島に住む島民17人全員が 行方不明になる事件が起こる 「島の食べ物が あまりうまそうに見えない」 郷土劇のような面白さをもつ 土俗社会の異常な事件を ミステリアスな映画にした 特別調査班が島に乗り込んだ ところから映画は始まるが 現在で過去の事件を解き明かすのではなく 過去に戻って事件の詳細が語られるため 現在と過去につながりがない 冒頭の導入部分が 単にミステリアスなだけで プロットに何の影響も与えないのでは これを「いらないところ」と呼ぶ キム老人の喜寿のお祝いが行われた翌朝 2人の送電技師の死体が発見されるが ここまでが長い その間に郷土劇がこれでもかと描かれ 滑稽で個性溢れる人物たちの 紹介が行われていくが 島に来たのが初めてな観客に 説明するような丁寧なものではなく 漠然としたものでしかないから 作品に入り込む余地があまりない