ここのところ、音楽やミュージシャンとお金のお話をお届けしてきたのだけれど、今回はそれとは逆向きのお話。直接的にはビジネスには繋がらない、そんな音楽のあり方。 昨今では、たとえばJamendoだったり、ニコ動のVOCALOID界隈だったり、もちろんそれ以外のところでも、個人が趣味として音楽を作り、アップロードして、たくさんのリスナーがそれを聴く、というのが1つのかたちとして確立しつつある。それは今に始まったことではないのかもしれないけれど、インターネットというツールが普及し、様々なツールが作られ、それを容易に利用することができるようになったことで、これまでの「時間的」「地理的」な制約を大幅に緩和し、たくさんのリスナーの耳にサウンドを届けることができるようになった。 その一方で、これまで多くの人にとっての「音楽」を意味していたであろうメジャー流通は、苦境に立たされている。今までも一部のミュージ