ガンガンの創刊時に、何か執筆してほしいという依頼があったんです。それで、ラフなドラクエのコンテを持って行ったんですが「ドラクエのマンガは、もう連載が決まっちゃってるんで、他の作品で」と言われてしまった。ところがその後になって、その作家さんは描かれないことになったんです。しかも僕が以前に描いた「チョコレートパニック」という作品を堀井雄二さんが読んでくださっていて「彼ならよいのでは」という話もしてくれたそうで。もしかするとその鶴の一声で決まったのかもしれないですね。 ──藤原さんはいろんな作品を描かれていますが、当時は「H2O」や「茶目子」のようにSFや実験作のイメージもありました。この時期に「雷火」や「ロトの紋章」などアクション風の作品を相次いで描こうとしたのはなぜだったんでしょうか。こういうものに挑戦してみようという気持ちだったのですか? そもそも「雷火」では、少年マンガというのをちょっと