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ブックマーク / interdisciplinary.hateblo.jp (14)

  • 関連の型――見かけ上の関連(spurious association)と非原因的関連(noncausal association) - Interdisciplinary

    関連の型 しばしば話題にする、疑似相関や見かけの関連といった言葉の意味合いに関する事。私は、確かに関連(あるいは相関)はあるが因果関係に無いという関係の事を、非原因的関連と呼ぶのが良いのではないか、と、よく書く訳ですが、今回は、その語を知るきっかけとなったより、少々長めですが、引用してみましょう。参考になれば幸いです。 引用文献は↓ しっかり学ぶ基礎からの疫学 作者: William Anton Oleckno,柳川洋,萱場一則出版社/メーカー: 南山堂発売日: 2004/11メディア: 単行 クリック: 28回この商品を含むブログを見るこのの、P120-122 註釈は省略。強調は原典のままとします。 見かけ上の関連 まずは、見かけ上の関連から 見かけ上の関連 spurious associationは,偽の関連である.これらは通常,標誤差かバイアスによって生じている.例えば,6章

    関連の型――見かけ上の関連(spurious association)と非原因的関連(noncausal association) - Interdisciplinary
  • 誤解しやすかったり紛らわしかったりする統計の話達 - Interdisciplinary

    統計の話題で、こういう誤りをよく見るなあ、とか、ここら辺はややこしいなあ、的なものを、エッセイ風に書いてみます。 各トピックの最後に、参考資料を紹介したりします。 色々な話題を扱うので、エントリー全体で、このくらいの知識を持っている層向け、みたいな想定はしていないです。下に行くほど、知っている人向けになる、という感じ。 標数と標の大きさ 調べたい集団全体から採り出した個体の数の事を、標数と書くのをよく見かける。でも正確にはこれは、標の大きさと言う。この違いは、標という言葉をどのように捉えるか、に起因するもの。標を、調べたい集団に属する要素と考えるか、含まれる集合と捉えるか。前者で考えると標数を使う事になるけれど、抽出した集まりそのものを標とすれば、標数とは言えなくなる。で、集合に属する要素の数の事を、集合論では大きさというので、それを踏まえて、標の大きさと言う。 たとえ

    誤解しやすかったり紛らわしかったりする統計の話達 - Interdisciplinary
  • 【メモ】『錯覚の科学』 - Interdisciplinary

    錯覚の科学 (放送大学教材) 作者: 菊池聡出版社/メーカー: 放送大学教育振興会発売日: 2014/03メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る放送大学の印刷教材です。屋でちょこっと見てみたのですが、面白そう。 で、後半にニセ科学の話が結構書かれています。内容的には、なぜ疑似科学を信じるのか: 思い込みが生みだすニセの科学 (DOJIN選書) 作者: 菊池聡出版社/メーカー: 化学同人発売日: 2012/10/19メディア: 単行購入: 1人 クリック: 84回この商品を含むブログ (3件) を見るこのに書かれてある事と共通していましたが、学部の教科書に同内容が載る事には、また違う意味があると思いますので、ここで紹介しておきます。

    【メモ】『錯覚の科学』 - Interdisciplinary
  • 【書評】思考の道筋――平山尚『プログラムはこうして作られる プログラマの頭の中をのぞいてみよう』 - Interdisciplinary

    数年に一冊読めるかどうか、という良書を読ませてもらいました。 プログラムはこうして作られるプログラマの頭の中をのぞいてみよう 作者: 平山尚(株式会社セガ)出版社/メーカー: 秀和システム発売日: 2013/09/25メディア: 単行この商品を含むブログ (5件) を見る書は、ブロックを積み重ねていって消していく「あのゲーム」を題材に、ゲーム作りを通してプログラミングを学ぶ、というです。 プログラミングのというと、初心者向けと標榜していても、既にある程度解っている人向けではないかと思わされる物にしばしば出会う事があります。そもそもプログラムとは何か、どういう流れで作っていけば良いのだろうか、を知りたいのに、その辺りを端折って文法の解説などにいきなり入る、というような。元々知っている人であればその方が良い場合もあるでしょうけれど、もっと根の所から知りたい、どこから手をつけたら良いの

    【書評】思考の道筋――平山尚『プログラムはこうして作られる プログラマの頭の中をのぞいてみよう』 - Interdisciplinary
  • 論理とか実証とか効果とか方法とか - Interdisciplinary

    この*1方面における総合的な視座を得るために、次の二冊を読む事を推奨します。 クリティカルシンキング 不思議現象篇 作者: T・シック・ジュニア,菊池聡,新田玲子,L・ヴォーン,Jr. Theodore Schick,Lewis Vaughn出版社/メーカー: 北大路書房発売日: 2004/09メディア: 単行購入: 4人 クリック: 79回この商品を含むブログ (7件) を見る↑界隈でそれほど名前の出てくるでは無いような印象ですが、私は真っ先にこれを挙げたい。と言うか挙げる。身近のトピックをかなり幅広く具体的に扱っているから取り付きやすいし、いわゆるクリティカルシンキングの入門としても良いでしょう。また、側注に科学者の名言集的なものもあります。 かと言って簡単なでも無いでしょうが(この種ので簡単を求めてもしょうが無い気もしますが)難しいけれど面白い。読み応えがあってなかなか先に進

    論理とか実証とか効果とか方法とか - Interdisciplinary
    swiminclouds
    swiminclouds 2013/08/05
    「クリティカルシンキング 不思議現象篇」 クリティカルシンキングの入門書として最適
  • 表現に要求する論理的な厳密さ - Interdisciplinary

    yunishio氏は、ホメオパシーについても医学についても知識を持たず、そこに立ち入るつもりは無いそうです。そして、それが無くても出来る議論をしている、と考えておられるようです(参照⇒http://twitter.com/yunishio/status/361086933109190657 http://twitter.com/yunishio/status/361158497313898496)。 で、そこら辺の議論に入らずとも、NATROMさんの詭弁は指摘出来ると主張なさっている(参照⇒http://twitter.com/yunishio/status/361113295291301888)。これはどういう事かと言うと、NATROMさんはそもそも形式論理的なレベルで誤謬をおかしているのだから、具体的な医学的議論に踏み込まなくても批判は出来る(踏み込むまでも無い)、という認識なのでしょ

    表現に要求する論理的な厳密さ - Interdisciplinary
  • ホメオパシーと化学物質過敏症 - Interdisciplinary

    再び、NATROMさんの主張を検討してみましょう。 NATROMさんが化学物質過敏症とホメオパシー*1を並べて話をするのは、 現在の知見、つまり理論からすればありそうに無いと思われる から、と思いますよね。で、それがおかしいな、と感ずる人はおそらく、 化学物質過敏症とホメオパシーとでは、あり得なそうな度合いが異なるではないか と認識しているのではないでしょうか。ありていに言ってしまうと、馬鹿馬鹿しさの度合いが全然違うだろう、と。だから、それらを同列に並べるNATROMさんは悪質な印象誘導をしているのだ、と評価される。 しかし、NATROMさんが敢えてその二つを並べているのは多分…… 現在の知見からあり得なそうに思える事がまず一つある、というのはその通りだと思います。けれど、それ自体は核では無いというか、質的に重要なのはそこでは無くて、 その説を否定する実証的な証拠がある という所なのです

    ホメオパシーと化学物質過敏症 - Interdisciplinary
  • エビデンスとは - Interdisciplinary

    メモ的に。前のブログでも引用した気がしますが、大事な所なので改めて(初めての紹介かも知れないけれど)。 医学・医薬など生物科学諸分野で,EBM(Evidence-Based Medicine)の気運の波及が最近著しい.この達成のためのbackboneが,生物統計学(biostatistics)であることに誰も異論はなかろう.考慮すべきはこの“evidence”とは何かである.それは,単なる“data”ではなく,偏りのない(unbiased)dataと言えよう.そして,生物統計学を「その獲得と解析の手法」として把握すべきである.こうした手法は,自然科学全般に共通するが,その中でも対局をなす,物理学vs.生物科学の違いをclose-upするなら,前者は理論主義的側面,後者は実証主義的側面が強いことであろう。つまり,前者の「理論(論理)先行型」と後者の「実証(evidence)先行型」的な性格で

    エビデンスとは - Interdisciplinary
    swiminclouds
    swiminclouds 2013/07/28
    『実践統計学入門』からの引用
  • 「真の相関関係」 - Interdisciplinary

    統計的消去で擬似相関を見抜こう! - ほくそ笑む したがって、年齢と算数能力は、真の相関関係にあると言えます。 強調は私が施しました。 うーん、違和感があるのですよね。真のという所に。真の相関関係とはどのような概念なのでしょうか。あるいは、真で無い相関関係とは。 ある2変数に関連があった時に、その2変数両方に関連していそうな変数の影響をパーシャルアウトしたら関連が消える場合、それを疑似相関と呼ぶ。まあこれは、教科書的な、よくある説明です(私はそのような表現はしませんけれども)。 では、それを踏まえると、真の相関関係というのは、他に関連しているであろう変数の影響を悉く除去しても見いだせる相関関係、となるのでしょうか。でも、影響を与えていそうな要因というのは、未知のものも含め、数え切れないほどある訳ですよね。 もしそれが可能だとして、他の影響を除去し切った時に現れる関連というのは、因果関係とは

    「真の相関関係」 - Interdisciplinary
  • ストーリーでわかる心理統計 - Interdisciplinary

    心理学者の小塩真司さんのつぶやき まだamazonにも出ていないのですが、ストーリーでわかる心理統計っていうシリーズの1冊目が出ます。それなりに小説&統計解説のハイブリッド目指して書いてみました。ええ、趣味です。ごめんなさい。でも、よかったら読んでください。 http://twitter.com/oshio_at/status/350049916111958016 ストーリーでわかる心理統計とは、実に興味深いシリーズ名ではありませんか。さらに、小塩さんが小説&統計解説のハイブリッド目指して書いてみたという事で、これは読まない訳には参りません。 まだ出版元の東京図書のサイトにも情報が載っていないので、シリーズがどういうラインナップなのかは不明ですが、注目ですね。 このつぶやきを書いた小塩さんですが、パーソナリティ心理学(性格心理学)の入門書として、血液型性格判断などを絡めて平易に説明したと

    ストーリーでわかる心理統計 - Interdisciplinary
  • 「で、二重盲検法で実験したの?」 - Interdisciplinary

    何やら怪しげなものが、科学的に妥当であるとか、効果が認められた、などと主張されていた場合に、タイトルのようなツッコミがされるのをよく見かけます。 そのツッコミ、かなりクリティカルなものですが、注意を要するものでもあると思うのです。 と言うのも、「既にやっている」場合もあるから、なんですね。 たとえば、先日紹介した「水」の話。なんちゃら水の効果を臨床的に確かめるために一重盲検(通常は単盲検と言う気がするけど)だの二重盲検だのを行った、と言い張っています。少なくとも、「やっている」とは言える。そういうものに対して「二重盲検はやってるの?」と突っ込むと、「やっていますが?」と返される。 盲検というのは、あるものに特異的な効果を確かめるために、実験者あるいは被験者(や他の人)に心理社会的バイアスが掛からないよう行われる操作です。噛み砕いて言えば、「思い込みの影響をなるべく避ける」ために行うこと。で

    「で、二重盲検法で実験したの?」 - Interdisciplinary
  • RCTの意義 - Interdisciplinary

    コメント欄でのやり取り用

    RCTの意義 - Interdisciplinary
  • 良書だと思う、色々な分野の統計本の紹介 - Interdisciplinary

    メモがてら、これまで読んで解りやすかったり明瞭だと思った統計関連のをご紹介します。精読はしていないけれどこれは良さそうだ、と思ったのも入れます。適当に分類して、カテゴリーごとに。 私自身も勉強中なので、これいいよ、というのがあれば教えてもらえれば幸い。 ※の画像→説明文 という配置にしてあります ※上下巻ある場合には上巻のみリンクします 準備 少なくとも、中学生で習うくらいの数学は解っていないといかんともしがたいと思います。で、統計を勉強してみたい、でも数学は中学で挫折した、という私みたいな人間も多いだろうな、と。 方程式のはなし―式をたて解くテクニック 作者: 大村平出版社/メーカー: 日科技連出版社発売日: 1977/09メディア: 単行購入: 7人 クリック: 281回この商品を含むブログを見る関数のはなし〈上〉 作者: 大村平出版社/メーカー: 日科技連出版社発売日: 201

    良書だと思う、色々な分野の統計本の紹介 - Interdisciplinary
  • 統計学批判 - Interdisciplinary

    今読んでいますが、これは紹介する価値があるように思います。 数理統計の方法―批判的検討― 結構古いですけれど、それ故に、当時の議論が詳細に生々しく描かれています。 批判、とありますが、たまに見られるような、どこかで聞きかじったような話を受け売りで展開して的外れな方法批判を行うものとは全く違います。統計学に関する哲学的な議論ですね。こういうは、最近刊行された物の中ではほとんど見かけないので(むしろ科学哲学ので見る気がする)、貴重だと思います。 追記 書67・68ページで、大橋隆憲氏の文が、社会統計学派の主張として引用されています。その意見に賛同するかどうかは別にして、興味深いものであるので、孫引きします。※原書で傍点の所は強調表示にする 「事物の量的側面についての数学的抽象は,その質的規定の抽象次元との関連を見うしなわぬかぎり,ただそのかぎりにおいてであるが,現実認識のためのきわめて

    統計学批判 - Interdisciplinary
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