世界三大宗教のひとつである仏教(般若経)には、中心に「色即是空」の教えがある。 色即是空(しきそくぜくう)とは、般若心経(はんにゃしんきょう)の一節であり、大乗仏教を象徴するフレーズでもある。 般若心経は古来より伝承され、現代でも多くの仏教宗派で重視されるだけでなく、一般庶民にも広く親しまれている。 本稿では、そんな般若心経の意味と、般若心経が現代まで伝わった理由について解説したい。 目次 目次 色即是空と般若心経 色即是空について 近代科学との比較 般若心経の位置付けについて 般若経の語義 般若 波羅蜜多 経 大乗仏教と上座部仏教 釈迦(釈尊)について 龍樹について 縁起思想について 仏教の歴史まとめ 般若経以外の経典の紹介 般若心経の解説 観自在菩薩・行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。 舎利子。 色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。 受・想・行・識亦復如是。 舎利子。