運輸評論家 堀内 重人 氏 単線の高速新線建設を JR九州は、鉄道事業が赤字であっても、不動産事業の利益で鉄道事業の損失を内部補助することが可能であることから、肥薩線が被災したとしても、「特定大規模災害等鉄道施設災害復旧事業費補助金」が適用されないことから、法制度を改正してJR九州の肥薩線への適用を可能としなければならないと考えた。 肥薩線の場合は、国鉄時代から慢性的な赤字路線であり、年間の収入よりもはるかに被害額のほうが多く、かつ人吉市は鉄道としての存続を望んでいるため、「復旧させた後も、当該路線の10年以上の長期的な運行が確保される」という条件は、満たしている。 今回の青柳社長の「復旧させるには、新線を建設するぐらいの費用を要する」という説明も理解できる見解である。 そこで筆者は、それならば国(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)が、八代~人吉~吉松間に、単線の高速新線を建設し、完成後はJ