先頃全15巻が完結した『角川インターネット講座』の総監修を務めた“日本インターネットの父”村井純氏に、シリーズに込めた思いを語っていただいた。〈連載一覧はこちら〉 インターネットで何かが起こると「村井のせいだ」と言われた ―― 今回、村井先生が総監修を務められた『角川インターネット講座』全15巻が10月末に完結しましたが、どのような想いを込めてこのシリーズの総監修をされたのでしょうか? 村井 インターネットは、技術の発展とそれを受け入れている社会の広がり、その相互関係のなかで発展をしてきた特殊な発展をした技術だと思います。このシリーズはそういった視点で、社会全体からインターネットを見ていく構成となっていますので、とても特徴のある講座になったんじゃないかと思います。 ―― 確かに、TCP/IPの技術のみを扱う新書などは今までにもありましたが、村井先生をはじめ、Rubyのまつもとゆきひろさん、