出版差し止め命令確定=門田氏の日航機事故書籍−最高裁 出版差し止め命令確定=門田氏の日航機事故書籍−最高裁 1985年の日航機墜落事故で手記を出版した遺族が、ノンフィクション作家の門田隆将氏の書籍に酷似した表現があるとして出版差し止めなどを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(桜井龍子裁判長)は13日付で、門田氏と出版元の集英社の上告を退ける決定をした。著作権侵害を認め、差し止めや書籍の廃棄、慰謝料など約57万円の支払いを命じた二審判決が確定した。 問題となったのは、日航機事故を題材にした2010年出版の門田氏の著作「風にそよぐ墓標」。事故で夫を亡くし、96年に「雪解けの尾根」を出版した大阪府の池田知加恵さんが訴えていた。 二審知財高裁は、一審東京地裁判決とほぼ同様に、門田氏の著作のうち14カ所の記述が、池田さんが手記で記した感情表現と酷似しており、「利用する許可を得たと認める証拠はない」と