検疫ネットワークの未来 なぜ検疫ネットワークが普及しないのか 鈴木成明 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社 セキュリティ技術部 エンドポイント・セキュリティ・スペシャリスト 2005/7/14 2003年に大きな被害をもたらしたBlasterを教訓に、検疫ネットワーク(検疫システムともいう)が考え出されました。これは、OSパッチやウイルス対策ソフトの定義ファイルが最新でないなど、十分なセキュリティ対策が取られていないクライアントPCを社内ネットワークに直接接続させないで隔離するというものです。 多くの企業ではノートPCの利用が普及しており、セキュリティ管理者はこれらモバイル端末の管理に頭を悩ませています。社内ネットワークでのセキュリティ運用ができていても、ノートPCを管理者の目が届かない社外(自宅、客先、ホットスポットなど)で利用することでウイルスに感染する可能性があ