東北地方太平洋岸などを地震と津波が襲ってから40日が過ぎた。被災地では自衛隊などによる瓦礫の撤去が進み、道路、電気、ガスなどのインフラが、一歩ずつではあるが復旧しつつある。長引く避難所生活や雇用への不安などで被災者の心労は絶えない中、被災地以外の企業がボランティアを送り出そうとする動きが本格化し始めている。現地での取材を元に企業ボランティアのあり方を考えていく。 4月12日、三菱商事は、年間約1200人(予定)の社員を被災地に順次送り出し、現地の団体の協力を得て復旧作業や被災者のケアなどのボランティア活動に従事してもらうことを発表した。トヨタ自動車も社会貢献部門の担当者を岩手県に派遣し、自社及びグループ各社の社員による災害ボランティア活動について検討に入っている。 甚大な被害を受けた現地への支援に「企業ボランティア」を送り出す動きがこれから動きだそうとしている。 1995年に発生した阪神・