アメリカにはスリフト・ショップ(Thrift Stores)というものが存在する。 これは何かといえば、古着や家具や家電などを寄付によって集めて再販売し、その収益を慈善活動や寄付に当てるという小売形態のことである。 「ああ、日本で言うリサイクルショップね」と思うかもしれないが、根本的に違うところは、売っている商品は「買取」された物ではなく、「寄付」された物なのであり、ショップは主に慈善団体によって運営されているため、スタッフもボランティアであることが多いのである。 一方、寄付する側にもメリットがあり、寄付した物の金額を自己申告すると、レシートが貰える。そのレシートを税務申告の際に提出すると、寄付した額分の税控除が受けられるという仕組みになっている。アメリカではスリフト・ショップに限らず、寄付した分の税控除が受けられ、寄付することで恩恵が得られるという仕組みが成り立っているのである。 さて、