日本振興銀行の経営破綻を受け、店頭に顧客宛の「お知らせ」を張り出す社員=10日午前11時25分、東京都豊島区、杉本康弘撮影 経営破綻(はたん)を金融庁に申し出た日本振興銀行。東京都千代田区の本店前には、通常営業時の開店時間となる午前9時前から預金者数人が姿を見せた。しかし9時を過ぎても対応はなく、「どうして開かないんだ」と不満があふれた。 本店の電話は朝から留守番電話。再生される音声では、金融庁から処分を受けたことが説明され、今後の預金や融資について自動応答システム(0120・91・1607)にかけるよう促している。 2千万円ほど預けているという東京都台東区の70代の女性は8日に、満期で解約したいと銀行側に電話で相談した。担当者は「手続きに4、5日かかりますよ」と答えただけだったという。「銀行は安全第一で選ばないとだめなんだね」 東京都中央区の小伝馬町店で開店を待っていた同区の男性